デートしてください → 驚くほど旨いパスタどう?
芝生に入らないで → 芝生に入ると、農薬の匂いがつきます
痴漢に注意 → 住民の皆様のご協力で、痴漢を逮捕できました。ありがとうございます。
自転車を置かないで → ここは自転車捨て場です
これらのお願いごとは手順に従えば作り出すことができるんです!!
効果的なコトバをつくる手順書
だいぶ前から伝え方が9割の存在は知っていましたが、「伝え方」の知識を必要としていなかったため手に取ることはありませんでした。
が、最近ブログで記事を書くようになって、「伝え方」について学びたいと思って購入しました。
仕事柄、手順に従って実施すればある一定のクオリティを達成できることが大好きです。
この本はまさにそんな本です。
「ノー」を「イエス」に変える技術
以下の3ステップで伝え方を考えることで、「イエス」と言ってもらえる可能性が上昇します。
ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
ステップ2 相手の頭の中を想像する
ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる
正直な感想を言えば、デートしてくださいの方が好意という気持ちは伝わる気がします。
でも、実際に返事をする相手の立場になってみると、好意があったとしても、「イエス」とは言いにくいと思います。
好意がない場合、返事すら来ない可能性があります。
それを回避するために、相手の頭の中を想像して「イエス」と言ってくれそうなお願いに変更しなければいけません。
事前情報で相手がイタリア料理が好きと知っていれば、伝え方を冒頭のようにしてみると、両者ともにメリットが出てきて、「イエス」と言ってもらえる可能性が上がりそうですよね。
わたし → デートしたい
あいて → おいしいパスタが食べられる
本書ではステップ2の相手の頭の中を創造するときのヒントを7つ紹介しています。
参考までに項目を載せておきます。
①相手の好きなこと、②嫌いなこと回避、③選択の自由、④認められたい欲、⑤あなた限定、⑥チームワーク化、⑦感謝
「強いコトバ」をつくる技術
「そうだ 京都、行こう。」
「No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly One」
「会いたくて 会いたくて 震える」
これらのコトバも以下の方法によって作ることができます!!
①サプライズ法
②ギャップ法
③赤裸々法
④リピート法
⑤クライマックス法
上記方法の詳細は本書を当たってほしいのですが、僕のお気に入りは②です。
ギャップ法は伝えたいことの前半に、反対のコトバを追加することによって伝えたい方のコトバが強調される方法です。
上記の例で言えば、「No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly One」ですね。
他にもこんなのがあります。
「考えるな、感じろ」
「ちっちゃな本が、でかいこと言うじゃないか」
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」
僕はいつか、コトバの力で感動してもらうことができたらいいなと思っています。
本書でも取り上げられていますが、ボブ・ムーアヘッドの言葉、感動します。
ネットでも原文と訳がありますが、僕は本書の訳が好きです。
成果を再現できてこそプロ
ブログ飯にも書かれていたと思いますが、アクセス数を増やす方法が再現できなければプロとは言えません。
偶然ではだめなんです。
コピーについても同じで、著者の佐々木さんが十数年かかって得た成功の経験をわかりやすく体系化してくれていて、その再現する手順がこの本には書かれています。
常々思うのですが、著者が人生を賭けて得た知識の結晶をたったの数千円以内で手に入れられるって素晴らしいです。