前回の記事はこちら。
今回はその続きです。
2015年11月のプログラム
プログラムはこんな感じです。
1.江戸花成田面影(堀越勸玄初お目見得)
2.元禄忠臣蔵
3.勧進帳
4.河内山
これでだいたい21時くらいに終了しましたが、幕間も15分、30分、10分とあるので実質は3時間半くらいの鑑賞です。
江戸花成田面影(堀越勸玄初お目見得)
堀越勸玄くんは海老蔵さんの息子らしいです。
僕は全然知らなかったのですがかなりの人気者です。
演目は祭りに来たカップルとそれに絡むヤンキーのお話だった気がします。それの最後に堀越勸玄くんの初お目見得がありました。
名乗りがすごくかわいくてほっこりしました。勸玄くんがどんな役者になるのか将来が楽しみです。こうやって歌舞伎のファンになっていくのかもしれません。
隣のおじいさんによると勸玄くんは現在2歳半らしいです。小さいのに大きな舞台で堂々としているのはすごいなと思いました。僕だったらガクブルです。大物になるにはこういった環境に小さいころから慣れていくのが大切なのかもしれません。
ちなみに隣のおじいさんによると、歌舞伎座の入り口でお母さんが挨拶していたとのことです。まったく気が付かなかった。
元禄忠臣蔵
記憶によると音声ガイドで元禄忠臣蔵は昭和の作品と説明していたと思います。今回の演目の中ではセリフが一番聞き取り易かったです。僕がセリフで物語を追えたのはこの元禄忠臣蔵だけです。中盤で47人も舞台上に登場するのは圧巻でした。
忠臣蔵の概略については知っていましたが、幕府側の人間が仇討ちに友好的な見方をしていたというのは驚きでした。
この作品は舞がないのでそういったものを楽しみにしている人には向かないかもです。
僕はセリフが聞き取れたため、この作品が最初で良かったなと思いました。
幕間の腹ごしらえ
次の勧進帳が始まるまでのあいだが30分あるので、注文したお弁当などを食べている人たちがいました。開演前に注文をしないとダメだったと思うので、お弁当を頼みたい人はその時間も計算して行動しましょう。
コンビニで買ったお弁当を食べている人もいたので持ち込みもOKなんだと思います。
僕は何も注文していなかったので、建物内をウロウロしていると売店があり、そこでファーストフードが売っていました。(パン系だっと思います)
僕が買ったのは紅白餅の入ったたい焼き。(250円)
記念にもなっておなかも満たされて満足しました。
勧進帳
おなかが満たされて、歩いたおかげで腰痛もだいぶましになった僕は、歌舞伎の十八番に挑戦しました。
弁慶と義経が登場するので平安、鎌倉時代の話ですね。だいたい850年くらい前のお話です。
僕の言語能力ではセリフからでは内容がまったく理解できませんでした。音声ガイドによっておおまかな内容を理解することができました。音声ガイド様々です。いろいろな型や名場面について説明してもらいました。
こちらの作品は舞があってとても華やかでした。親と子、名人と弟子の共演は隣のおじいさんを熱くさせたようです。
この作品は1階の近くの席でみると圧倒されると思います。
河内山
ついに海老蔵さんの登場です。
僕は見かけだけだとまったく分からないので、音声ガイドの説明がなければ気づかなかったと思います。こちらもセリフからは物語は完全には追えずでした。
この物語はコメディに近いのでしょうか。笑いを誘うところがちりばめられていました。(僕はあまりわかりませんでしたが、周りの人たちは笑っていました)
あと、ここではじめて女性役が出てくるのですが、ほんとの女の人に見えます。すごい!!
隣のおじいさんによると、昔は本当の女性が出ていたそうですが、偉い人たちが気に入って連れていってしまうそうで、それから女性は出さないようになったそうです。
歌舞伎、面白い!!
BGMとして、「いよーー」という掛け声や太鼓、三味線を生で聞けて感動しました。「いよーー」っていう声もほんとに人が発生しているんですね。ハモっていたりしてそちら側に注目してしまいました。
役者が見得をきったところでの観客からの掛け声とかも素敵でした。
普通の芝居も見に行ったことがないので比較はできませんが、最近の映画やお芝居などは1回見れば理解できるものが多いです。たぶん歌舞伎は何回も見に行って良さが分かるものなんだと思います。
今まで歌舞伎は古いイメージがあって避けてきたのですが行ってみるととても面白いです。初心者でも楽しめます。
今は上記で紹介したような表面的なことしか理解できていませんが、経験とともに気づかなかったものに気づくようになり、ずっと続けられる趣味としてとても良いんじゃないかと思いました。
あ、音声ガイドは必須ですよ!!
また行ってみたいなと思っています。みなさまもぜひ行ってみてください。