僕は大の漫画好きです。
子供のころから集めている漫画はおそらく2000冊を超えていると思います。
昔購入したものは実家で使っていない部屋の床に直置きしているのですが、一部屋分埋め尽くしています。
その嗜好は今も続いていて、漫画と書籍がどんどんたまっていきます。
今は実家ではないので、一時期増やすのを控えていましたが、徐々に蓄積されていきました。
電子書籍との出会い
当時、電子書籍があることを知っている程度の僕が、
知人からiPhoneで漫画を読んでいる、と聞いたのが始まりでした。
もともとは漫画が好きなので、電子書籍ってどうなのかなと思っていたのですが、
知人が見ていたもの(スマホ)を見せてもらうと思った以上に楽しめました。
ちゃんとストーリーは頭に入ってくるし文字も読める。
悪いところがあるとすれば、
1ページ毎に画面に表示されるので見開きの絵が微妙、
途中のシーンを探すのがめんどくさいくらいです。
僕は漫画はストーリーが楽しめればいいので、電子書籍にあっさりハマってしまいました。
一度も体験したことない人は、読んだことがある本を読んでみてください。
間違っても仕事中にトイレでワンピースを読んではいけません。
電子書籍化する方法は2パターン
すっかり電子書籍の虜になってしまった僕が最初に考えたのは、実家の本を電子化して手元に置いておきたいということです。
当時調べた記憶だと、方法は2種類ありました。
1.自分の本を電子書籍化してくれるサービスを利用する
2.道具をそろえて自分で電子化する
今は1番目の方法はNGなのかもしれませんが、当時は結構いろいろな会社がありました。
1冊100円くらいからだったと思います。それに送料もかかったと思います。
2000冊だと20万円+送料はかかる計算です。
結構かかるもんだなと思ってこのサービスを利用するのは辞めた記憶があります。
今思えば、電子化するのに莫大な作業時間が必要なので、それを削減するという意味ではありだったと思います。
電子書籍を自炊してみることに
お金が結構かかりそうだったため、僕は電子書籍化を自分で実施する自炊の道を選択しました。
当時すでにネットで電子書籍の自炊の記事がたくさんあったので、
参考にして以下の通り道具をそろえました。
スキャナー:ScanSnap1500(旧タイプです)
やはり電子書籍を自炊するとなったらScanSnapでしょう。当時4万円弱くらいだったように思います。読込速度が早いし、重複検知もばっちりです。ただ一度にセットできる枚数が少ないのが残念です。
裁断機:カール DC-210N
1回で20枚~30枚くらいを裁断できます。普通の漫画だと、素手で3~5等分に分解する必要があるためかなりめんどくさい。まっすぐ切れるので裁断機がある今は表紙用に使っています。
実際に電子化してみた(10分~15分/冊くらい)
当時は丸一日作業時間が確保できる日に電子化を実施していました。
作業の流れは以下の通りです。
1.道具の準備(5分)
2.表紙カバーをはずす(5秒)
3.本を3~5等分する(3分)
4.カールで背表紙を裁断する(30秒)
5.カールで表紙カバーを裁断する(10秒)
6.スキャンする(3分)
上記の項番の間にも作業時間(片づけ、場所移動、失敗など)がかかるので、
実際の作業速度は、10分~15分 / 1冊くらいだったと思います。
1日30冊くらいが限界でした。
作業が大変でだんだんやらなくなってしまった
3.の本を分解する作業がかなり疲れます。
手で破いていたので、絵が書いてあるところがやぶれてしまうこともあるため、慎重に作業をする必要があります。
失敗すると精神的に凹むうえ、3分では作業が終わりません。
6.のスキャンも待っているだけの作業と思いがちですが、ScanSnapに乗せられる紙に制限があるので、数回に分けて裁断した紙を投入しなければならないので、投入の順番や向きなどに意外と気を使います。
また家が狭いので、1.の自炊用の道具を引っ張り出す作業も結構めんどくさいです。
上記のようにめんどくさい&大変なことのオンパレードなので、だんだんと電子化しなくなってしまいました。
そんな状況だったので引越のときに手伝ってくれた友人にスキャナーを譲ってしまいました。
自炊に再投資、運用方法の検討
電子化を辞めてしばらくたってから、ScanSnapの最新版が発売するということを聞いて、
再度電子化熱が高まってきたため、ぽちっとしてしまいました。
スキャナー:ScanSnap ix500
ScanSnap1500をバージョンアップさせたもの。性能アップが主で新しい機能はなかったような。たしか5万円くらいで買いました。Adobe社のAcrobatがついていて漫画の自炊以外でも役に立ってます。
スキャナーに関しては性能がすごく変わったわけではなかったので、1冊あたりの作業時間は15分弱とそれほど変わりませんでした。
モチベーションを保つために運用の仕方を変えて、
・スキャンばかりする日、裁断ばかりする日を作る
・1日3冊くらいを裁断・スキャンする
など心理的な障壁が少なくなるように運用していました。
それでも忙しくなってくると電子化作業をしている余裕がなくなって、余裕がなくなるとやる気もなくなって、またしばらく放置する期間ができてしまいました。
3度目の正直、裁断機の購入(5分~10分/冊くらい)
最近時間ができてきたので、
再度電子化の熱が高まってきて、思い切って裁断機を購入してみました。
今の僕の漫画の電子化の体制は以下の通り。
スキャナー:ScanSnap ix500
裁断機(本体):ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DX
通常サイズの漫画なら一発で裁断できます。180DXとの違いは切れる厚さで180DXは15㎜、200DXは18㎜です。この3㎜でどれくらい切れないものがあるかは分かりませんが、現状、200DXでは切れなかったものはありません。(ギリギリのものは何冊かありました)価格差は約1万円です。せっかく買ったのに裁断できない本があると悔しいと思うので200DXをお勧めします。
裁断機(表紙):カール DC-210N
今の作業の流れは以下の通りです。
1.道具の準備(5分)
2.漫画から表紙カバーを外す(5秒)
3.ダーレにて背表紙を裁断(10秒)
4.カールにて表紙カバーを裁断(10秒)
5.ScanSnapにてスキャン(3分)
裁断機ダーレ購入の効果は抜群でした。作業効率が飛躍的です。革命です!
漫画をセットしてガチャンと刃を下ろすだけ。保管場所も思ったほど取られないため、めちゃくちゃおすすめです。これがあるのとないのとでは電子書籍自炊の印象がだいぶ変わると思います。
1冊あたりの作業時間は3分程度に短縮できました。
これにより以前より電子化のモチベーションは高く保てています。
まだまだ課題はある、どれだけめんどくさいをなくせるかが勝負
しかしながら、まだ課題はあります。
1.スキャナーを準備するのがめんどくさい
2.スキャン時に1冊分を一気に取り込めない
やっぱり1.がとてもめんどくさく感じます。
もう少し広めの作業スペースを確保できるようになったら、スキャナを固定化しようと思っています。
やり始めてしまえばいいのですが、そのやり始めるためにどれだけめんどくさいをなくせるかが電子化を成功させる肝だと思います。
メリットがあるのは十分にわかっていますが、実際に作業するのはやっぱりめんどくさい。
お金やスペースが許す人は、心の障壁を下げるような道具を増やしていくといいと思います。
これから自炊する人へアドバイス
最後にこれから自炊をする人にアドバイスですが、やはり高いものを使うと作業が楽になるので、できるだけ高いものを買いましょう。買い直しなどの重複の投資がなくなります。
とはいいつつ、費用対効果もあるので、電子化したい蔵書数によって環境を変えるといいと思います。僕の感覚ではこんな感じです。
・蔵書100冊以下 → 会社のサービス
・蔵書500冊以下 → ScanSnap + カール
・蔵書500冊以上 → ScanSnap + ダーレ
※お金に余裕がある人は会社のサービス一択でいいと思います。
めげずに頑張りましょう!
自炊した漫画の読み方は以下で紹介していますので合わせてどうぞ。